永沢 光雄
風俗の人たち
本の中で永沢光雄が書いていたことが、そのまま読者である僕にも当てはまると思った次第。
インタビューの技法について考えているとき、本書と出会った。社会を構成する大切な要素として暴力と性愛がある。私は暴力の方にリアリティを感じ、その重要性も感じるのだが、たまにはいいだろうくらいの軽い気持ちで本書を読んだ。永沢光雄という著者の感性がいい。性欲を刺激し、その部分のみを人間性から切り離し、誇張するレポートではなく、節度と恥じらいがある。その距離感が心地よい。おそらく、この著者は風俗の人たちを心の底から愛しているのだと思う。筆致が優しいのだ。風俗の人たちを描く人間永沢光雄の視線に、私は魅了された一冊である。
風俗の本て女の子の「お客さんを最高の気分にさせた〜い」とかいうモロ営業インタビュー本とか,マッチョ男の絶倫ひぃひぃ言わせちゃったのよ体験記みたいなのばかりあんまり読みすぎたせいか,こーんなにホっとする面白い本ないじゃんねっていう気がしましたけど…とにかく正統派ソープやストリップ(著者のお好み?)から同性愛,SM,普通の女子高生,果てはダッチワイフ(この話不可忘却!)までこーんなに色々あるのかねっていうぐらい幅広な上に,同じネタでも表から裏から(試みに新宿二丁目の病院の章を見よ!)取っ替え引っ換え,哀しみとおバカを微苦笑のオブラートでくるくるっと包んで,いつの間にか清々しさの地平にまで到達しているような気がしてしまいました。「私はいつの間にかいろいろな人間にお話をうかがう仕事を生業にしてしまっているが,根が人と会うのが苦手なため,一度取材をした人間と二度,三度と会うことはほとんど無い。」という著者(こういうところがなんかいい肌合いなのかな。)のたまに文章の谷間に炸裂するオトボケに爆笑しながら,楽しく(確かに一気に読み通すのは難しい本だけど)読了しました。しかし,(少なくとも自称)フツーの私からみると,何でこんなに性って深くしなくちゃならないのかなぁという気がいたしましたっすです,ハイ。
面白い内容だが、延々と同じような内容に付き合うのはしんどい。
タイトルがこうだし、もちろん内容もそうなのだが、まじめな本である。まじめだとおもしろくないかといえば、全くそうでなくとてもおもしろい。著者の人間に対する暖かいまなざしと、こうした世界への真摯な関わり方に引っ張られながら、「ふんどしパブ」だの「変態クラブ」だの、胸にもたれそうな話しを次々に読み進められる。この著者はいい。こうした世界だけにうずもらせてはもったいない。極めてまじめな風俗の本。 |
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このページの情報は 2006年7月15日17時36分 時点のものです。 |




