内田 貴
民法 III [第3版] 債権総論・担保物権
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定価 : ¥ 3,675
販売元 : 東京大学出版会
発売日 : 2005-09 |
価格:¥ 3,675
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民法の体系を教育的観点から大幅に組み替えた体系書である。
特に、債権総論の一部と担保物権を金融取引法として、金銭債権の履行確保制度と位置づける視点は類書と一線を画する(同様の構造をとるものとして大村敦志)。
しかし、本書を含めた内田民法シリーズの最大の特徴は、判例理論を理解させようとする工夫である。事案を要約し、法律関係を図示し、判旨の意義、背後にある考え方、その妥当性の検討について要点を押さえた記述が展開されている。この点で、学説や自説を展開してから判例をかっこ内で小さく論じる従来の体系書と一線を画する。
それだけに、一貫した理論による知的好奇心の刺激を求める人には向かないであろう。好き嫌いが分かれる理由もそこにあるように思われる。しかし、まず判例を理解したいが、判例集に当たってもポイントが捉えられないという方には一読をお勧めしたい。
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この本お一人であっという間に非常にわかりやすい言葉で、民法で家族法まで完筆されて民法をマスターするには、この本を上回るものはないと思います。しかし、読みづらい部分は、確かに、実務の最先端を知るには、非常に役に立つのですが、著者の関心事は頁が多く、難解な部分があります。実務上、重要でない項目は割愛に近いまで省略されています。しかし、この本は民法のダイナミズムを教えてくれます。でも、いざこの本に頼ると、一般人のトラブルの解放が書いてなかったりします。
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空いた時間に既習者が読むといい。
前提として論点構造の理解がないとおもしろくない。知っていれば理解できる。著書の本はいずれも(構成が)条文を中心としていないため、初心者は読むべきではないと思う。
いずれにせよ、学習書ではない。
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言わずとしれた民法学の大家の著である。
読みやすさと最先端の問題意識の、美しき結晶体である。
債権総論と担保物権を1つにまとめたところが、読み手にとって最大の特徴である。
この特徴は、社会で現実に起こっている事案から、民法を捉えようとする著者の意識・意気込みが具現化した物に他ならない。
ただ、113頁〜116頁の債務の執行の箇所は、何か簡単な民事執行法の本を併読して方がより理解しやすい。(私は、有斐閣の法律学小辞典と双書の民事執行・保全法概説ですませました)。担保物権や債権譲渡の箇所の「転付命令」は本著作だけで読めました。
本著作は、司法試験で、短文の論証にそのまま使えるかは疑問であるし、論文試験で要件→硬化という姿勢を頑なに守る場合は、使いにくい感もある。
本著作は大変優れた著作であるが、司法試験に使われる方は、相当な読み込みと事案を捉えるための作図化等の作業がいるかもしれない。実際、私は浅学なばかりに131頁〜137頁の安全配慮義務を理解するのに、いくつも図を補いました。(いやはや情け無い。)
本稿では、第2版から引き続き絶妙のタイミングで事例が取り入れられている。
したがって、判例百選を読むより早く理解できるケースブック(判例集)との感もある。
そして、最新判例(事例)の用い方は438頁〜443頁に現れている。(具体的には、抵当物件の占有屋の事例)。
過去の判例と最新の判例を並べて比較することで、議論を進めていく著者の姿勢である。
ここ以外にも随所に見られる論述の姿勢である。
この姿勢から、我々読み手が導けることは下記のことである。
一つの事例は要所だけ押さえて、そして次の事例に進み、最初の事例と比べる作業を繰り替えした方が、本著作の醍醐味を短時間に余すことなく引き出せる。
また、私のごとく浅学なる者であっても、事例の要所だけを頭に入れておけば何とか本著作から、深き民法の森の中に叡知の欠片を、見いだせると思わせていただいた名著です。