有賀 勝将
フリーランス&個人事業者のための 超入門「経理」のやり方―仕訳のやり方から記帳の仕方、必要経費の落とし方まで 2冊の帳簿で青色申告はできる!
青色申告に必要な「帳簿」。その複雑さに頭を抱えている人も多いに違いない。本書は、青色申告に必要な正規の簿記(複式簿記)として定められている、仕訳帳と総勘定元帳の2つを使って記帳する方法を解説している。もちろん、現金出納帳などの補助簿の使い方にも触れているため、個人事業者として経理を行うのに必要十分な情報が詰まっている。 まったく簿記を知らない人は、現金の入出金ベースで考える家計簿とは異なる、独特の帳簿の付け方にとまどうものだ。そのため本書では、はじめに、簿記に必要な「貸方」「借方」の考え方や、収益や費用が発生した時点で記帳する「発生主義」の考え方の解説に紙幅を割き、実際の帳簿に向き合う前に頭のウォーミングアップを促している。また、本書は小売業の記帳をベースに解説しているが、業種別の記帳例として、印刷業、居酒屋、フリーランスライター、不動産賃貸業、運送業の記帳例を示している。製造原価の算出、売掛・買掛、源泉徴収の扱いなど、それぞれの業種に特有の会計処理方法にも言及しているので、読者は、自分の仕事に近い業種の会計処理を参考にすることができる。 惜しむらくは、複雑な簿記を簡単に説明しようとしているものの、まだ言葉のかみ砕きが足りないような印象が残ること。著者が税理士だということもあり、情報量やその深さは十分であるが、理解に少し時間がかかるところもある。しかし、そこさえ乗り越えれば、経理に悩むことはなくなるだろう。 実際にはパソコンの会計ソフトを使って記帳している人も多いと思うが、本書を一読して、簿記の基礎を知っておくのもよい勉強になるはずだ。(朝倉真弓) |
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このページの情報は 2006年7月15日17時36分 時点のものです。 |


