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物語としての痴呆ケア
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| ¥ 1,890 | 物語としての痴呆ケア |
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かたちだけの在宅にこだわるな |
私は痴呆症の患者の家族ではないし、医療従事者として痴呆症者をたくさん診ているわけでもありません。
著者の一人の土本亜理子さんの最近の2冊(純粋失読、「花の谷」の人びと)がとても良かったので未知の分野の勉強のつもりで買ってみました。大成功でした。読み応えがありました。
第1部小澤勲・講演録の中で小澤先生はこう語っておられます「在宅介護者をボロボロにしてまで、かたちだけの在宅にこだわるな。入所を悪ときめつけ、入所を求める在宅介護者を責めるようなことがあってはならない」。心を打たれました。きちんとした施設を運営してきた自信があるから言える言葉でしょう。
在宅がもてはやされる現代ですが、小澤先生の言葉は、障害者・末期癌、いやすべての病人の介護に当たっておられる方に向けられるものだと思います。例えば末期癌については在宅を支えつつ、必要な時には入院できる診療所が前掲「『花の谷』の人びと」で丁寧に紹介されています。
本書に戻ると、痴呆症についての理解がとても深まります。

