堀 公俊
問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座
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人気ランキング : 23357位
定価 : ¥ 2,310
販売元 : 東洋経済新報社
発売日 : 2003-02 |
価格:¥ 2,310
納期:通常24時間以内に発送 |
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シンプルで説得力のある表現でファシリテーターとは何か、そしてどうすれば優れたファシリテーターになれるのかを解説している。ファシリテーターに関する本は翻訳されているものが多いが、翻訳されてないからこそ、これだけ明快に表現されているのだと思う。ちょうど会議の運営に悩んでいた時にこの本を手に取り、その内容がドンピシャだったのでとても重宝しています。
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カルロス・ゴーンは優れたファシリテーターと言われる。「マネジメントの責任とは、会社が持つ潜在能力を開発し、それを100%具現化することだ」と言う言葉がそれを象徴している。問題解決や合意形成、教育研修など、様々な場面で有効な技術としてファシリテーションが活用されているが、必ずしも従来それを技術として習得・応用して来なかった面がある。
本書はスキルとツールを学ぶことに主眼を置いたものである。
会議の場でファシリテーターは何処に居るべきか、意見の広がりと絞込みをどうコントロールするか、会議でのコンフリクト(対立)をどう解消するか、
などなど、会議に一人訓練したファシリテーターが居てくれると助かると思うことは多い筈である。
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【概要】
本書は「経営企画スタッフの大きな勘違い」という刺激的なパラグラフから始まる。多くの人が経営企画スタッフの仕事を、トップの影武者として組織を動かす参謀だと勘違いしているが、本来の姿は組織の潜在力を引き出し問題解決を促進することだというのが著者の主張である。
本書ではファシリテーションの定義を他書や著名人の発言に依っているが、やや乱暴に要約すると「自律分散協調型(ネットワーク型)組織での協働・創造と組織活力最大発揮のための技術」とでもなろう。
著者は、ファシリテーションを構成するスキルを、
(1)プロセス・デザイン:チームの力を問題解決に結集させる
(2)プロセス・マネジメント:コミュニケーションを組み立てる
(3)コンフリクト・マネジメント:対立を解消して創造性を引き出す
という3つに定義している。
そしてファシリテーションを支援するツールとして、
(1)ワークショップ:創造的な問題解決と学習を生み出す
(2)ファシリテーション・グラフィック:議論をビジュアルに整理する
の2つを紹介している。
よく構成された体系的な教科書になっている。
【コメント】
本書は同様のファシリテーション解説書の中では先駆け的存在であり、また良質な本格的テキストである。同じ著者の「ファシリテーションの技術(PHPビジネス選書)」や「ファシリテーション入門(日経文庫)」に比べて言い回しなどが硬いところがあるが、ビジネス書を読み慣れた人にはかえって読みやすい面もあると思う。
一部まちづくりでのファシリテーションについての記述も含まれているが、基本的にはビジネスにおける問題解決でのファシリテーションに焦点を当てている。
個人的には特にファシリテーション・グラフィックについてp.183〜185で基本から理想型までの例が示されていて、目指す姿を具体的にイメージすることができた。
また、他書の引用や参照が多くあるが、本書をきっかけに勉強を広げるのに役に立つと思う。
本書では、[エクササイズと解説]というスタイルが取り入れられているが、特段優れた問題演習という訳ではなく、地の文にQ&A形式での説明が含まれていると捉えた方が良いだろうことを添えておく。
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ファシリテーターの役割、ファシリテーターに必要な思考方法(ロジカルXXXXとか、MECEとか)、議論をまとめる手法、いろいろな種類のコンフリクトを解決するための手法、ワークショップ等の会議の技法、議論のビジュアル化の技法等です。
短い事例とともに、これらの方法・手法が紹介されています。最後に、まとまった事例が載っていました。
図解も分かりやすいし、文書も読みやすいです。
特に、コンフリクトの解決に関しては、日常で遭遇することも多いためか、その解決技法が、非常に参考になりました。また、会議での議論のビジュアル化は、今日からでも使えて、効果がでそうなものでした。
どんな立場でも、組織に属していれば、かならず得るものがある本という印象です。
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最近、ビジネスに関する書籍にはコミュニケーション技術に関する書籍が増えてきた。説得、交渉術、リーダーシップ、コーチングなどなど。無論、昔から、コミュニケーション技術関係を取り扱った書はあったが、多くは対顧客活動など対外的なコミュニケーションや上下関係が主で、企業内など組織内を取り扱ったものは少なかったように思う。それだけ、企業内でコンフリクトになり易い、対立的なコミュニケーション場面が増えたということなのだろう。
特に、企業業績が芳しくなく、変革の実現に向け、合意形成とコミットメント獲得のためのコミュニケーション技術は今後重要性が増して行くと思われる。
本書は、こうした創造的な合意形成とコミットメント獲得のためのコミュニケーション技術として『ファシリテーション』を紹介する実務書である。
企画関係の仕事に携わっていると、「なんで解らないんだ!」という想いを抱くことがある。不理解は各人固有の背景が影響している、言われてみればなんということはないが見落としていることも多い。また、その不理解を如何に理解と合意に変えていくか、より創造的な合意形成を促進しチームの力を最大限に発揮させるにはどうすれば良いのか、そんな視点を探すことさえ忘れてしまうこともあるのではないだろうか。
本書は、こうした悩みに対して、オーソドックスではあるが体系化された道具「ファシリテーション」の用い方を示してくれる。
コミュニケーションは平素付き合い続けている道具であるだけに、一朝一夕に変えられる技術ではないが、他者に原因を見出すよりも自己のコミュニケーションの改善点を見出し、より良いチームワークを引き出すため、場面場面でコミュニケーションスタイルを意識的に使いこなすために参考になると思う。